みなさんこんにちは、こりあゆです!
韓国のエンターテイメント界で3大事務所と言われているSM、JYP、YGの存在は、韓国の興味のある方なら皆さんご存知かと思います!
この事務所からデビューをすれば、ある程度保障されたようなものだと言われる程、全国の練習生達の憧れの事務所でもありますよね。
随分昔それこそ90年代から、私がK-POPに興味を持ち始めた9年前の2009年頃、そしてしばらく数年はJYPとYGにかなり差をつけてSMが一人勝ちしているような状況でした。
が、ここ数年で一気にSMの勢いが落ち…いや、JYPとYGの追い上げが凄まじく、いよいよJYPとYGがトップに上り詰めようとしてきているのが、ただメディアを見ている私のような一般人でもわかる程。
そんな中今ノリにノッていて設立20年目のJYPエンターテイメント、本人もアーティストとして現役で活動中のパクジニョン社長ですが、
6月にCOEXで行われた「投資説明会」で、パクジニョン社長が「これからのJYPの革新」についてのプレゼンを行っていて、公式に動画が上がっていたので見たらまあ内容が非常に興味深い。
韓国の音楽界、K-POPがいよいよ本格的にここ数年で変化していくのかもしれない、実現可能かもしれないとこのプレゼンを聞いていて思いました。
6月のプレゼンでしたが、まだ内容が全て整理されているような日本のサイトも多くないようですし、プレゼンはオール英語なのに日本語字幕もおかしいので、韓国のニュースも見ながら要点だけをまとめて綴りたいと思います。
(※自己流でまとめるのでプレゼンの順序とは異なります)
目次
JYP設立20年目、新しい事務所への引っ越し
皆さんももうご存知、JYPは最近事務所自体の場所もビルも丸ごと引っ越しました。私達の知っているJYPのビル(写真右)は、設立当時このあたりで一番大きな建物だったそうです。
今回、引っ越してただ新しい事務所になっただけでなく、新しいビジョンを持って、次なるステップアップを望んでの新しい施設への移動だと社長は言います。
スターたちの成長もこの業界の成長速度もあまりにも速く、コンテンツの制作がついていけない問題を解決するための新事務所への引っ越し。
そして見事にコンテンツの作業スピードを速めることに成功し、それと同時に質が下がるなんて事のないように質を保つために施設をかなり充実させたといいます。
ダンススタジオ9個、ボーカルルーム18個、プロデューシングルーム7個、レコーディングルーム11故、ミックシングルーム(歌を完成させるための段階)2個。
ここまで建物内に制作スペースを設けた会社はない!と満足気な社長。
(新しいダンススタジオでのTWICEのダンス練習動画より。天井のライトがJYPという文字になっていますね)
ちなみに、元社員の人達も「よくこんな地下室でスターが生まれたよなぁ…」というような凄く息苦しい練習室だったというレビューを目にした事があるので、練習生にとっても今現役で活動中のスター達にとってもこれは凄く嬉しいのではと思います。
もっと良いアイデアを生み出すため、従業員のコンディションを保てる取り組みを
アーティスト、プロデューサー、ミュージシャン、そして働く従業員全員が幸せでないと良いアイデアも生まれない!という事で従業員のコンディションを保つ事を優先的に考えるようにしていくという、
まさに企業の社長の鏡みたいな発言!←
韓国の政府が決めた新しい法律週52時間以上の労働禁止は既に大企業は取り入れ始めていますが、JYPのような中小企業は2020年頃までに実現のためにやっていくつもりだとの事。
そして、皆が健康でいるためのオーガニックフードを提供する事にし、オーガニックダイニングラウンジでは全てオーガニックの食材を使っているといいます。高いけど、それだけやる価値があると社長。
1階のオーガニックフルーツやコーヒーが飲めるカフェは一般人も入れるので、ファンの方の中ではもう有名ですよね!
そして専門の精神科医を用意し、メンタルケアも行うとの事です。
現社員さんや元社員さん達からは「もっと早く実現していてくれれば…」との声が多数上がっているようです(笑)部署によっては家に帰れない事もざらにある業界ですもんね…。
①K-POPを海外へ輸出→②外国人×韓国人アーティストで海外進出(今ココ)→③これからJYPは外国人の人材を育て現地でプロデュース
以前は韓国のK-POPを海外へと輸出していたわけですが、外国人と韓国のアーティストを組み合わせたグループを輩出するための最初のJYPの挑戦は、2PMにタイ系アメリカ人のメンバーであるニックンの加入させた事でした。
その後もMiss Aのメンバー4人中2人が中国人と、徐々に外国人メンバーを加入させるなどして海外進出を試みたJYP。
そして、TWICEで大成功!
正直JYPがあまりぱっとしない時期にTWICEがデビューしたのでどうなる事かと思いましたが、実は社長曰くTWICEはJYPが新しい構成で更なる挑む挑戦であったといいます。
JYPはTWICEを成功させるために、マーケティング、プロモーション、マーケティングをする人全てを1つのタスクにまとめ、全ての業務がそのタスクフォースの中で出来るようにしたとか。
(こう説明されても、元々の形態をよく知らない一般人からしたら「?」ですがどうやらそれらのプロセスが今までは別々だったようですね)
結果は大成功し、アーティストと担当者間でのコミュニケーションも改善されたそうで、作業も早くうまい事進んだんだとか。
これらの対策のおかげか、TWICEデビュー後のJYPの勢いは一気に加速したように思います。
そして一番大事なJYPのこれからの計画、③JYPで外国人のの人材を育て現地でプロデュースですが、パクジニョン社長は「これがK-POPの未来だ」と言っています。
今もう既に進んでいるこの「K-POPの未来」プロジェクトは、公開されているだけで2つ。
【プロジェクト1】
BOY STORY-平均年齢13歳、中国人6人
中国の小さな町を回り小さなオーディションを開き、2か月に渡ってスターの発掘をし、トレーニングの末正式に中国でデビュー!
中国QQミュージックで1位に!
とりあえず今のところは大成功、なんだそうですが・・・・・・私のような20代女子からしたら見ていられないくらい若いんだけれど、10代の子達は萌えたりするのかな・・・?そうなの?ねえそうなの?
【プロジェクト2】
日本人版TWICEー2020年を目途に日本デビュー予定
全員が日本人のTWICEのようなグループで、日本でデビュー予定。日本を中心に活動し、後に世界も視野に入れていく予定だといいます。
こちらの記事で書いた通り、
サカモトマシロちゃんがもうJYPにいないので、今公開されている日本人練習生は「ヤマグチマコ」ちゃんだけですよね。
マコちゃんが今後上の記事で書いたグループでデビューを果たすのか、日本人版TWICEでデビューをする事になるのか気になりますし、今回PRODUCE48から引き抜かれたメンバーがいるという噂も本当なのか気になりますね~。
※2020年12月現在、Nizi Projectが日本で開催され本当に日本人で構成されたユニットNiziUがデビュー、そして大ヒット。マコちゃんもデビューしましたね!JYP、さすがです…マコちゃん本当にお疲れ様でした!!おめでとう!!
早期教育、遅くとも練習生は小学生から
これに関しては、プレゼンの最後に質問に答えていたのですがどうやら今後は本格的に遅くとも小学生から練習生として教育しスターを輩出していくようです。
歌やダンスが上手なのは当たり前ですが、外国語を最低でも1つ以上は出来なくてはいけない事が理由だといいます。
確かにスターのための教育を考えたらこれはベストなのですが、昔から韓国で問題になっている「デビュー出来なかった元練習生問題(=就職先がない)」がもっと酷くなりそうな気もしますね。
練習生も学校には通わせて貰えますが、他の学生のようにヤジャ(韓国の学校ではある夜の自主勉タイム)や、放課後の塾に通うような時間も、勉学と両立する余裕はきっとないですからね。
今後JYPで練習生をする子達は、私が公園でかけっこしてすりむいたり草食べたりしてた頃の歳の子達なんですね…。
パクジニョン社長無しでもJYPが回るようにするための対策
JYPに所属する歌手の作曲、作詞を担当し、曲を常にヒットさせてきたパクジニョンさんでしたが「これからは作曲をやめていかなければいけないと思っている」と言っています。
全ての作業をシステム化するために、JYPパブリッシングという会社を立ち上げ、30人以上のミュージシャンと契約し、偉大な作詞家、作曲家を生み出すためにパクジニョン社長自身がトレーニングを行いました。
TWICEに関してはパクジニョンが作詞したのがたった2曲(このプレゼン当時)他の曲は全てパクジニョンがトレーニングした人達によるもの。
全ては会社が今後もっとうまくいくためのもので、これからもパクジニョン社長が築き上げてきたもの、そしていつもオーディション番組で口を酸っぱくして言っているような「空気が半分入ったような歌声(笑)」「踊った時の「感じ」」が受け継がれていく事でしょう。
もちろん全てをシステム化するのではなくて、しないものも見分けて試行錯誤を繰り返した結果、やっとうまくいきだした所だそうです。
TWICEはデビュー曲でJYPにしては順位も弾まずあまりうまくいかなかったので、何故社長が作曲しないんだろうと思ってましたがこういう事だったんですね、納得です。
いかがでしたでしょうか!
なかなかエンターテイメント界の事情を知る事が出来ないので、今回のパクジニョン社長のプレゼンはつい聞き入ってしまう程聞いていて面白かったです!
ただ個人的には、社長の思う「これからのK-POP」は果たして外国人から見ても「K-POP」なのだろうか?と少し疑問に思いました。
外国人が、韓国でトレーニングを受け、母国で母国語でデビューをしてしまえばもうそれは「K-POP」と言えないのではないかとも…。
全員外国人のメリットがよくわからないな〜。中国と日本の音楽市場を狙っての事だろうし成功すればお金にはなるのかもしれないが、今韓国の1つのコンテンツとしてK-POPが好きな外国人達が離れて行ってしまっては元も子もないのでは…。 https://t.co/39j6Ag80dT
— こりあゆ@韓国ブロガー (@ayumi611) 2018年6月26日
JYPが言う成功が色々な「数値」を上げる事なのであれば成功するかもしれませんが、果たして外国人が支持しているK-POPの形が社長の言う未来のK-POPなのかはわからないので、これからどうなっていくのか色んな意味でも目が離せませんね。
それにしても日本人だけでデビューするグループがとても気になりますし、今後のJYP所属アーティストにも期待大です!
それでは次の記事でお会いしましょう~!